国外向け案件で役に立ったコト、気づいた事まとめ。
前提
- クライアントが国外にいること(中国、シンガポール、アメリカなど)
- 人種や思考バラバラで、「あたりまえ」が無い。
以上の状態で、開発で役に立ったコトや、気づいた事をまとめます。
便利サービス
Lucidchart
フローチャートやモックアップが作れるサイト。まずはコレで情報を共有します。
かなり洗練されている設計なので、すごく作りやすい。WEB上なのもありがたいです。
InVision
弊社で常用しています。かなり便利。
既に大手広告代理店なども使っている、アプリデモを作れるサイト。キャプチャ画像をWEBにUploadして、画像やボタンにホットスポット(リンク)を作ることが出来、実際に画面遷移を確かめる事ができます。
動きもそれなりに付けれるので、クライアントにプレゼンテーションするときに便利。
また、コメントをつけたりできるのも凄くイイです。
WEBサイト、Android、iphoneなどのテンプレートがあります。
Jira
Atlassianが出しているproject管理ツール。Backlogと悩んだのですが、多国語対応であることと、いままでのprojectがjiraだったので、今回はこっちを使っています。
Team Gantt
jiraとは別に、日本のUIチームで使ってるガントチャートサービス。かなり見やすくて便利です。
WebEX
複数人とオンライン会議できるWEBサービス。
音質もそこまで悪くなく、ある程度安定しています。デスクトップを映しながら多人数の会議であればおすすめです。
約に立ったアプリ
DropBox
デザインした画面をドロップボックスにあげて、原寸大で確かめる事ができます。
あと、アイコンとか細々とした参考資料もこちらで管理。
Cornerstone
みんな大好きバージョン管理システム。デザインデータを扱うときに使います。
差分のログが取れるのでかなりありがたいです。デザインデータって管理結構大変なんですよね。
役に立った書籍
タッチパネルのゲームデザイン
安定のオライリー本。ゲームのタッチUIの「仕組み」や「ユーザーに楽しんでもらうゲームの作り方とは」について書いているので、こういう時どうしよう?っというUX設計時に読むとかなりイイです。
「タッチパネル」のゲームデザイン ―アプリやゲームをおもしろくするテクニック
- 作者: Scott Rogers,塩川洋介(監訳),佐藤理絵子
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スマートフォンのためのUIデザイン ユーザー体験に大切なルールとパターン
部品の名称を文字で説明するために、かなり役に立ちました。これなんていうの?という時に引くと便利。
細かい動きなどは、Flashで伝えます。
スマートフォンのためのUIデザイン ユーザー体験に大切なルールとパターン
- 作者: 池田拓司
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2013/03/30
- メディア: 大型本
- クリック: 117回
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役にたった思考
悲しいけど、デザイナーとして人種差別は避けられない問題。
非常に悲しいんですが、写真を選ぶときに、やはり「白人」を多く使う事が多いです。日本人だと全くそういうことは無いけど、世界中の仕事をする時には、宗教や政治、好まれる配色などには目を向けておきましょう。
すごい可愛い黒人の女の子が笑顔の写真を使っても、差し替えてくれというのは汲まざるを得ません。
もっと力をつけて、戦えるデザイナーになります。
デザイナーは、積極的に他業種の人と友達になろう。
これはどの業界のデザイナーにも言えますが、積極的に他業種の人と関わるようにしましょう。私はなるべくプログラマーと会話するようにしています。
彼らのほうが、意外とデザインの解決策を持っていることが多いです。
たまに、「デザイナーのことは、デザイナーしかわからない」と思っている人がいるようですが、絶対にそんな事は無いです。
日本のゲームUIデザインは世界No.1
やっぱり、日本のゲームの構成やゲームUIは世界ナンバーワンだと思う。間違いない。
国外の会社が、血眼になって日本人UIデザイナーを探しています。
今はNew Yorkとシリコンバレーがやっぱり凄い。でも「外側」はできるけど、構成までできるUIデザイナーさんが中々いないみたいです。
沢山案件のお話を頂いて嬉しいけど、手が足りない・・・分裂したい・・・
ニューヨークのデジタル産業がどれだけ盛り上がっているのか解るデジタルマップ
UXはサービス設計から参加しないと出来ないことが多い
これは最近本当に思うんですが、UXって上辺だけやってもたいして効果が無くて、やっぱり設計の部分から参加しないと何も出来ないです。UIだけグラフィカルにする作業とかなら別ですけど。それだとUXじゃないしなぁ。
サーバーはどこを使うかとか、そもそも機能的に正しいのか?から疑ってかかるべきところが多いので、設計から参加できるように知識をつけたいと思います。
サービスの設計を変えるというよりも、ユーザーをどのように誘導し、どんな成果を出すように設計するのか
上記で「設計から参加しないと何も出来ない」といいましたが、何でそういう事を覚えなきゃいけないのか?というと、「ユーザーをいかに効率よく、私たちが理想としている正解へ導く事が出来るのか」なので、そうするためには沢山の事をクリアしないといけません。
デザインは大前提として、プログラミング、インフラ、心理学、人間工学、色彩学、ヒューマン=コンピューター・インタラクション、ゲーミフィケーションなどを勉強する必要があります。
人工知能からHCI(ヒューマン=コンピューター・インタラクション)へグーグルの生みの親が語る、コンピューターと人の関係。
※2012年の記事ですが、すごく面白いです。
WEBのUXって言っても限界がある(※ゲーム系は別)
近年、ものすごい勢いでフレームワークの数が増えてます。超絶すごい3D表現が出来るところまで進化しました。
ただ、「それWebでやる意味あるの?」という問題が私の中であります。
プロモーションであれば利用価値はあるのだけど、通常使うサービスでこれが求められるかっていうと、まだ微妙なラインです。
沢山の事を吸収して、進化したいですね。