小樽商大で【QRコードアーティストの自立戦略 ~ UX/UIデザインワークショップ】を行いました。
TEDxKGの発表を見てくれた小樽商科大 学の木村先生にご招待を頂き
小樽商大で【QRコードアーティストの自立戦略 ~ UX/UIデザインワークショップ】 というQRコードアーティストとしての自己ブランディングの方法と、実際にUXデザイナーとしてどのように物事を解決に導くのかという【考え方】のワークショップを行いました。
小樽に行くのは久しぶりです! 海を見ると実家のあるオホーツクを思い出します。
今回は、リニューアルした図書館でプレゼンを行いました! 階段を上った踊り場には、今回のワークショップのテーマにもなる、大きなサイネージがあります。
到着すると、すっごい可愛いイラストが・・!
生徒さんたちも優秀そうで、しっかりと挨拶してくれる人たちでした。
きっかけ
きっかけは、TEDxKGの時の映像【私がどうやって、QRコードアーティストになったのか?】を、友達の藍さんが見てくれた事でした。
丁度、小樽商科大学では「外部から先生を呼び、学生たちにいろんな体験をしてもらう」という取り組みをしており、外部講師の人を探していました。
TEDxの映像を、藍さんが小樽商科大学の木村先生に見せたところ、興味を持ってくれたようで、この度学生のために【自己ブランディングや発想力を鍛えるための講師】として呼んでいただきました。
オトナ向けにお話するなどは時々あります。ですが、仕事をしていると、学生たちにお話するということは滅多に無い事でした。
なので、まずは何を伝えるべきかを選定する事から始まりました。
発表するまでに何に悩んだのか
UXを知らない人に、どう解りやすく伝えるか
TEDxで自己ブランディングについてはお話した事があるので、今回はさらに踏み込んで説明しようという事はすぐに決まりました。
ですが、UXについての講義は本当に始めてだったし、全く前提知識がない人にどうやって説明したらいいのか、ギリギリまでずっと考えてしまいました。
いろいろな人に相談した結果「テーマを解りやすく提示して、ある程度枠組みを作ってからスタートする」という事になりました。
あくまで今回の目的は「問題の解決」というよりも「問題の解決方法や考え方をトレーニングする」という事を重点にしました。
皆すごくまじめ。
お金の現実的な話ばかりになってしまって、夢が無くなった
今までいわゆる【オトナ】向けにしか説明をしてこなかったのも原因としてあるのか、自分がオトナになってしまったのか解りませんが、 書く内容がどうしても「お金」の話ばかりになってしまいました・・・(笑)
大学生の友達に作ったプレゼンを見せると
- 「夢がない」
- 「金の話は学生は聞きたくない」
というストレートな意見が返ってきたので、今回はその話は最小限に抑えました。
もっと夢のある話を常にするべきなのかなぁと思いました・・・
実際にやってみて気づいた事
難しいことは言わない
そもそもデザイナーの仕事が「わかりやすく伝える」という事なので、今回は難しいことは一切合切はぶいたつもりです。 簡潔に、一言で伝える事、大事な事は繰り返すように資料を作りました。
同じ目線で、問題に挑戦する
同じ目線で「一緒に物事をクリアしようとする」事は、距離感を縮める上で本当に大事だなと思いました(同じ目線だと思ってるの私だけかもしれませんが) 同じ目線になると、皆が悩んでいる事と、オトナが悩んでいる事ってやっぱり違うんですね。この発見は面白かった。
【自分と同じぐらいの能力の人に負けないように、仕事を得るにはどうしたら良いか?】という質問に対してのブレインストーミング。
自分の【困っている事】【もっとこうしたらいいのに!】を視覚的に配置
3回目のブレインストーミングで調子が出てきた
ブレインストーミングをやった事がある人が少なく、3回目でやっと学生さんたちの調子が出てきました。 ちなみに3回目のブレインストーミングのテーマは
【ぼくが考えた最強のサイネージ】
にしました。 現在、小樽商大では図書館に大きなサイネージがあるのですが、これをどうやったらもっと上手く活用出来るのか?を テーマとして行いました。
本当に皆、色々な意見が出るなーと思って関心してしまいました・・・
ワークショップの時、最初は皆の意見を大切にしたいからあまり口を出さないようにしていたんですが、そもそも「ブレインストーミング」の方法が解らないので、なかなか意見が出ませんでした。
ですが、私と先生で「ここは私はこう思う」「これはこう改善できそう」という一連の会話、問題点を見せたところ、学生の方々が次々に自分の意見を言い始めました。
やはり、「見本を提示する」のは大事なんですね。
最後のワークショップの時には、私が何も言わなくても、みんな積極的にチーム内で議論していたのが印象的です。
生徒さんたちよりも、先生たちの方が刺激になっていた
今回、生徒さんは10人程度だったのですが、そこに3〜5人くらいの先生方が見学として来てくれました。 その内、木村先生を含む3人が工学、情報科学、経済学の博士でした。その方達の前で発表するのは、IT業界にいる私にとってかなり緊張しました。
ですが、学生さんたちによるかなり自由な内容のブレインストーミングで発表に刺激を受けたのだと思います。
オトナの都合は全く関係無しに、とても積極的に質問や解決策の提案をして頂きました。
発表が終わった後も、先生から
「とても良い刺激で、もっと頭を柔らかくしないといけないと思った!」
というコメントを頂けて、とても嬉しかったです!
【ぼくが考えた最強のデジタルサイネージ】をプレゼンしてもらい、皆でディスカッションしました。現実的なアイディアも多く、今回のアイディアで出た改善案を搭載してくれそうです。
今回得られた事
最初に作品をガッツリ見せるべきだった
今回、最初に作品を見せずにサックリと始めてしまいました。 途中で藍さんが「作品をじっくり見たいです!」と言ってくれたので ポートフォリオサイトの作品を見せたんですが、学生さんたちが食い入るように見てくれて、その後の反応も少し変わりました。
デザイナーは、最初に自分が作ったものを見せるべき。
つかみ本当に大事。
年下の人に何かを伝えようとすると、話が長くなる
誰かのためにプレゼンをする時の問題点として「話が長なる」という問題が起きました。たっぷり時間をもらっても、やっぱり大事な事って沢山あるから、全部伝えたい!と思うとすっごい話が長くなります。
朝礼の校長先生ってこんな感じなんでしょうか。
客観的にプレゼンを見てくれる人は必要
今回話す内容をつくったあとに、「学生」の人にプレゼンを見てもらいました。自分が伝えたい事に注力してしまって、ちょうどよい距離感のある文章を作る事が1人では難しいことが解りました。
プレゼンを作った後は、必ず人に見せるようにします。
世の中に夢が沢山あることを思い出した
オトナになると、ある程度展開が読めるようになってくるので、新鮮さが無くなったりします。 また、仕事をする上では、常に「予算」がつきまといます。 今回は、一応そういうこともあるよ!とは言っていますが、基本的には【オトナの都合】は忘れるようにしました。
「夢を見ていいんだ」という事を思い出すための、大事な日だったなぁと思います。
みんなスポンジ
私の周りがかなり特殊で、みんな学生のときから目的を持ってゲームを作ったりしています。ので、アイデンティティが確立している人が多いです。そういう環境だったので気づかなかったのですが、大抵の大学生はみんな「素直」な「スポンジ状態」なんだなと思いました。
もともと優秀だという事はあると思いますが、本当に物覚えが早く、要領がよい人ばかりでした。
素直すぎて、環境によって進む方向が一気に変わる、本当に大事な時期なんだなと気付かせてくれたのは、今回の大きな収穫です。
年下の人たちと関わるって、本当に色々な事が勉強できるなと思います。 またチャンスがあればぜひプレゼンしたいなと思っています。
ありがとうございました!
当日プレゼンした資料はこちらから!(デザインは作り直していますが、中身はほとんど一緒)